【ムンバイ】インド第2の製鉄会社Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は、他社が4月1日から値下げすることを検討する中で、値上げを準備している。
エコノミック・タイムズが4月1日伝えたところによると、ジャールカンド州Jamshedpurに年産350万トンの総合鉄鋼プラントを有するTiscoのオフィシャルはトン当たり500ルピー(US$10.34)未満の値上げを示唆した。
Essar Steel、Jindal Vijaynagar、Ispat Industries等の幹部は何れも先週同紙に、中国の港湾や保税倉庫における滞貨からトン当たり500ルピー程度の値下げを検討していると語っていた。これら3社だけで、年間2400万トンのインド鉄鋼ビジネスのほぼ4分の1を占める。
一方、ビジネス・スタンダードが4月2日伝えたところによると、TISCOは1日、2002-03年の鉄鋼製品販売が前年の360万トンから379万トンに8%増加したと発表した。鉄鋼製品の生産量は410万トンと、初めて400万トンの大台を突破した。
高付加価値鋼板販売のシェアが前年の66%から68%にアップ、冷間圧延(CR)ミルの生産量が110万トンを記録した反面、半完成品(semis)の総生産に占める比率は14%に1%ポイント下降した。鋼管の販売量は19万トンにアップ、ベアリングの生産量は前年の1760万ピースから2000万ピースに増加、販売可能な鉄鋼製品の出荷量も390万トンに前年を28万7000トン上回った。