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2003-04-04 ArtNo.30913
◆Samtel、フラットTV用ブラウン管の販促強化
【ニューデリー】デリー拠点のSamtelグループが経営するSamtel Color Ltd(SCL)は、スーパー・フラット・テレビジョン用ブラウン管の販促に本腰を入れる方針だ。
インディアン・エクスプレスが4月1日報じたところによると、独自開発したフラットTV用ブラウン管を今年2月に発売、既にVideocon及びOnidaとの商談をまとめたSCLは、目下、韓国企業や地元のBPLへの売り込みを図っている。
SamtelグループのSatish Kaura会長によると、輸入品とのコスト面の相違、ロジスティクス面の優位、便宜性と言ったものが、同社製品の強味になっている。確定注文(firm order)方式をとらない業界の性格から、Samtelの周到なサプライ・チェーンは、顧客の柔軟な計画立案や、国内大手4社の不確実な海外注文への対応力強化を支援できる。
フラットTV用ブラウン管の2月の国内需要は12万台で、SCLは2万台を供給した。6ヶ月内に月間供給量を10万台に拡大する計画で、高額製品でもあることから、SCL売上げの38%に貢献するものと見られる。
2002年に18%拡大したスーパー・フラット・ブラウン管の国内需要は、2007年までに40%拡大する見通しだ。インド国内では21インチ製品の成長が最も速く、今年の需要は昨年の20万台から70万台以上に拡大するものと見られる。TV価格は3~4年内に15-16%下降する見通しで、インド家庭の2台目のTVはフラットTVが主流になるものと予想される。
スーパー・フラットTVブラウン管の生産開始は4~5ヶ月遅れたものの、他のフラット・ブラウン管の生産が予定通りスタートしたことから、コスト増は僅かなものにとどまっている。第3製造ラインの年産能力は220万台で、SCLの他の2本の生産ラインはそれぞれ年間130万台と200万台のブラウン管を製造する能力を有する。
今年下半期にカラー・ディスプレー・チューブ(CDT)の生産も開始する予定のSamtelは、CDTとCDT材料の間の不合理な輸入関税システムが調整されるよう期待している。
SCLは、国内カラー・ブラウン管市場の40%のシェアを占め、顧客にはBPL、LG、Onida、Panasonic、Philips、Samsung、Sharp、Thomson、Videoconが名を連ねている。ブラウン管輸出も昨年の50万台から今年は75万台に拡大する見通しと言う。
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