SEAnews 2003-04-02 ArtNo.30904

【ニューデリー】ナスダック登録の米国企業、Parametric Technology Corporation (PTC)は、マハラシュトラ州Puneにインドにおける第2の研究開発(R&D)施設を設ける。
インディアン・エクスプレスが3月31日報じたところによると、子会社Parametric Technology R&D India Ltd(PTR&DI)を通じ、やはりプネーの既存Ｒ＆Ｄセンターに300人以上のデベロッパーを擁するＰＴＣは、向こう12ヶ月間に新たに500人のソフトウェア専門家を雇用、新Ｒ＆Ｄセンターに配置する計画だ。
PTR&DIのAshutosh Parasnis重役(MD)によると、インドＲ＆Ｄチームはこれまで保守や支援業務を手がけて来たが、今後は中核とする製品開発業務も手がける。これは本社のインドＲ＆Ｄセンターに対する自信を示している。ＰＴＣは米国、イスラエル、インドに設けたＲ＆Ｄセンターに合計1500人のプロダクツ・デベロッパーを擁し、この内100人がイスラエルに、300人以上がインドに、残りが米国に配置されている。
インドＲ＆Ｄセンターは、ＣＡＤ(computer-aided development)／製品データ管理／製品寿命管理に関わる研究を手がけている。ＰＴＣは既存顧客のためにインドに技術支援センターを設ける可能性や、インドを情報技術(IT)対応サービス(ITES)の拠点にすることも検討している。
ＣＰＤ(collaborative product development)ソフトウェア・ソリューションの開発／マーケッティング／サポートを手がけるＰＴＣは、航空／自動車／ハイテック／産業用製品等の垂直領域のニーズに応じ、製造業者が製品と製品開発プロセスを改善するのを支援している。メカニカルなコンピューター支援デザイン・ツールや、インターネット・ベースのコラボレーション技術を含むＰＴＣの製品は、“コンピューター・ベースの仮想製品の開発”、“企業内におけるデザイン面のコラボレーション”、“サプライ・チェーン上におけるコラボレーション”、“製品のライフサイクル全体を通じたデジタル製品情報の管理”等の面で製造会社に支援を提供する。
ＰＴＣの顧客には、ビジネス統合ソリューション・プロバイダーの“TIBCO”、ｅビジネス・アプリケーション・ソフトウェア・プロバイダーの“Siebel Systems Inc”の他、TVS、Eicher Group、LML、Whirlpool、Kirloskar Brothers、Hero Global Designsが名を連ねている。ＰＴＣはまたHewlett Packard、Dell、IBM、Sun Microsystem等のハードウェア・ベンダーとも提携、これらの企業の製品の販促を支援している。