1995-09-09 ArtNo.3090
◆<比>通年のインフレは7.1%以内に:中央銀行総裁
【マニラ】統計局が火曜に8月のインフレ率が8.4%に達したと報じたことから、中央銀行の通貨政策に対する非難が高まっているが、ガブリエル・シングソン総裁は7日、8月のインフレ高進は物資の供給不足に伴う一時的現象で、通貨の過剰供給によるものではないと反論するとともに、依然として通年のインフレ率は目標とする7.1%の範囲内に収まるとの見通しを示した。
SBCウォーバーグは「通貨供給量が5月に44%拡大、消費需要を刺激したことがインフレ高進の主因で、米不足は二次的」とするとともに、「何らかの思い切った措置が講じられなければ、96年上半期には二桁インフレが再現し、96年3月のインフレ率は12.5%に達するだろう」と予想している。しかしシンガソン総裁は「7月の通貨供給量は1789億ペソと、6月の1815億ペソから縮小しており、8月の1851億ペソも依然IMFが設定した1903億ペソの上限に達していない」と反論している。(BT:9/8)
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