【ムンバイ】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は、1995クロー(US$4.125億)を投じて粗鋼の生産能力を拡張する。
インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月27日報じたところによると、TISCO取締役会は26日の会議で粗鋼の年産能力を現在の400万トンから500万トンに引き上げるため、約1995クローを投じてバランシング機器等を据え付けることを認めた。TISCOがボンベイ証取(BSE)に通知したところでは、関係当局の正式認可も間もなく下りる見通しだ。
TISCOのRC Nandrajog社長(財務担当)によると、バランシング機器は、既存設備の弱点を補強する。これには高炉が含まれるが、それ以外の部分に関してはまだ具体的方針が決まっていない。とは言え粗鋼の生産能力の拡張は、下流部門の条鋼と鋼板双方の製造にも影響を及ぼす。このため粗鋼生産の拡張に対応した鋼板/条鋼双方の完成品製造施設を新規建設する可能性も検討している。
年産180万トンのG高炉はTISCOのものとしては最大級の高炉で、その拡張工事は3~4年に及ぶ。最近アップグレードを終え、操業を再開したF高炉の年間熔銑製造能力は60万トンから100万トンに拡大された。F高炉は今や、ベルレス高炉頂/密集プレート冷却技術等、全ての近代的特徴を備えている。
TISCOの売上げは過去10年、年率5.5~6%の成長を見ており、拡張計画により財政が逼迫する恐れはないと言う。