SEAnews 2003-03-28 ArtNo.30878

【ニューデリー】デリー州政府は、全国の州政府により設定された4月1日のデッドラインまでに付加価値税(VAT)を導入することを放棄したようだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月26日伝えたところによると、デリー政府のMahinder Singh Saathi財務部長は25日の予算演説の中で、「ＶＡＴ制度へのスムーズな移行を望む州政府は、貿易業者、納税者、政府機関、その他の関係方面の意見を聴取、目下、ＶＡＴ制度に必要な修正措置を加えている。州政府は新制度が単純で、高い信頼性を備え、納税者にフレンドリーなものになるよう希望している」と語ったが、ＶＡＴに取って代わられるはずの販売税収入は2002－03年度の3950クローから4400クロー(US$9.1億)に拡大された。
こうした点から見る限り、今年11月の州議会選挙完了以前にＶＡＴが導入される可能性は薄くなった。観測筋は、「如何なる政党にしろ、絶大な影響力を有する首都圏業界ロビーを敵に回すことは望まない」と指摘している。