2003-03-28 ArtNo.30873
◆エクソンモービル、ダブホール・パワーへのLNG供給目指す
【ニューデリー】国際石油ガス会社ExxonMobilは、Dabhol Power Company (DPC)の債権金融機関代表を務めるIndustrial Development Bank of India(IDBI)と、DPCに対する液化天然ガス(LNG)の供給交渉を進めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月25日伝えたところによると、ExxonMobil Gas MarketingのM.L. Cessna社長は同紙に以上の消息を語った。それによると、債権金融機関はDPC第2期プロジェクトの一部を成す2183MW(メガワット)の発電施設、LNGターミナル、埠頭の操業再開を図っており、エクソンモービルはカタールにおける合弁事業を通じLNG供給契約の獲得を目指している。
マハラシュトラ州電力局(MSEB: Maharashtra State Electricity Board)が電力料の支払いを滞らせ、DPCとの間に紛争が生じた2001年6月以来、関係発電施設とLNGプロジェクトは操業を停止したままになっているが、プロジェクトは既に85%完成しているとされる。
DPCに対する500万トンのLNG供給契約の内、200万トンに関してはGreenfield Shipping Company(GSC)が輸送を請け負っている。商船三井/Shipping Corporation of India /Atlantic Commercial Incの合弁に成るGSCは、DPCの操業が停止されているため、LNGタンカーLaxmiを短期スポット契約により運用している。
Cessna氏によると、エクソンモービルは残る300万トンの供給契約獲得を狙っている。300万トンのLNGを供給するには、ターミナルの100%の稼働が確保されねばならないが、そのことは、電力コストを最低限に抑制する上からも必要なことである。
エクソンモービルはカタールのRas Laffan Liquefied Natural Gas Companyとの2つの合弁事業の1つからDPCにLNGを供給する計画と言う。
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