【コルカタ】インド政府は、送電会社PowerGrid Corporation of India Ltd(PGCIL)がその送電網に沿って毎秒320ギガ・ビット(gbps)、全長1万3000キロの光ファイバー・ケーブル網を構築することを許可した。これにより年商2万クロー(US$41.36億)のPGCILが、テレコム・ネットワーキング・ビジネスに参入することが可能になった。
ビジネス・スタンダードが3月25日報じたところによると、国内の主要56都市をリンクする幹線網の見積もりコストは1100クロー(US$2.27億)。PGCILはは完成後、テレコム会社に帯域をリース、テレコム市場の少なくとも6%のシェアを握り、25%の投資収益を実現することを目指している。PGCIL筋によると、地上準備作業は政府の認可を受ける以前に完了しており、目下光りファイバーの入札有効期間(bid validity)に関する調査を進めている。
1999年に立案されたプロジェクトは、当初電力省及び公共投資局(PIB:Public Investment Board)の認可を得、世銀の支援下に実行されるはずだった。しかし民間部門の反対の声が高まる中で、通信情報技術省が認可を躊躇い、アジア開発銀行(ADB)も融資を見合わせた。しかしPramod Mahajan前通信情報技術相が、最近の内閣改造でそのポストを失う前にプロジェクトを承認したことから、関係閣僚グループ(GOM:group of ministers)も先月初の会議でゴー・サインを出した。こうした中で電力省は世界銀行に対して再度融資を申請しており、PGCILもADBに1億1700万米ドルの融資を改めて申請した。
その実、PGCILは内部資金600クロー(US$1.241億)を投じて6000キロの通信幹線網を既に構築しており、残る必要資金は500クロー(US$1.034億)のみと言う。