【ニューデリー】インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)連合委員会(ASCON:Associations Council)の調査によると、今会計年度の工業生産の伸びは、昨年度に比べ目覚ましい復調を見た。
インディアン・エクスプレスが3月24日伝えたところによると、2002年4月から2003年3月の間に製造業132部門を対象に調査したところ、20%を超える成長を記録した部門が昨年度の4部門から15部門に、10-20%の成長を記録した部門が同19部門から34部門に、一桁成長を記録した部門が同67部門から68部門に、それぞれ増加、マイナス成長を記録した部門は昨年度の28部門から17部門に減少した。20%を超える成長を記録した部門には、二輪車、ビデオ・カセット・レコーダー、ビデオ&デジタル・ディスク・プレーヤー、エアコン、製薬業が含まれる。
インド製造業界のパフォーマンスは国内業務にとどまらず、輸出も好調で、20%を超える輸出成長をマークしたものは、調査された57業種中22業種と、昨年度の僅か7業種から大幅に増加した。これらの業種には乗用車、冷間圧延鋼、セメント、精密管(precision tube)製造部門が含まれる。また10~20%の輸出成長を記録した業種も、昨年度の8業種から21業種に増加、それに反して10%未満の成長にとどまった業種は昨年度の19業種から7業種に、マイナス成長を記録した業種は昨年度の17業種から7業種に、それぞれ減少した。
調査報告書は、仮にイラク戦争が世界経済を動揺させず、新年度予算案の好感要因(feel good factor)が持続、また例年並みのモンスーンが訪れるなら、製造業の好調は新年度も持続するだろうとしている。