2003-03-24 ArtNo.30844
◆MosChip、Verasityの買収通じ米国市場に橋頭堡
【ハイデラバード】アンドラプラデシュ州Hyderabad拠点のファブレス半導体会社MosChip Semiconductor Technology Ltd(MSTL)は、米国拠点のインターネット・セキュリティー・チップ会社Verasity Technologies Inc(VTI)を、100%株式のスワップを通じて買収する。
インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月21日伝えたところによると、MSTLのK. Ramachandra Reddy会長兼CEOとVTIのRaymond Brinks社長は20日のMSTL取締役会後、共同記者会見し以上の消息を語った。それによると、MSTL取締役会はこの日の会議で以上の取引を承認した。
Pricewaterhouseは、創業1年の非公開会社VTIの資産価値を401万米ドルと評価しており、MSTLは自社株617万7778株をVTIプロモーターに対して発行する。株式の交換比率は1:1。これによりMSTLの株式資本は23.22クロー(US$480万)から29.40クロー(US$608万)に拡大、VTIの創設者Gary Kennedy氏はMSTLの9%、同共同創設者のRaymond Brinks氏はMSTLの3%のシェアを握ることになる。
MSTLは、今年4月末に特別総会を開き、株主の承認を求め、アンドラプラデシュ高裁/中央銀行Reserve Bank of India(RBI)/外国投資促進局(FIPB)から必要な認可を取得した後、VTIを吸収合併する。
オペレーティング・システム/コンピューターのタイプ/ユーザーの技術に関わりなくインターネット接続セキュリティーを確保できる新技術を開発したVTIは、インターネット・セキュリティーに関わる2つのSOC(system-on-chip)デザインを近くお披露目する。
MSTLはVTIの買収を通じ、技術/製品/顧客ベースを拡大、国際舞台において世界のチップ・メジャーと肩を並べ、取り分け米国市場の開拓面で大きな前進を遂げることができる。
MSTLは、VTIの2新製品に加え、PCI周辺機器/消費者用電子製品/USB1.1領域の8種類の新製品を向こう3ヶ月間に立ち上げる計画で、VTIの2製品により400万米ドル、MSTL自身の8製品により800万米ドルの売上げが見込める。手持ちの200万米ドルの契約を含めると、2003-04年には1400万米ドル、2004-05年には3400万米ドルの営業額が望める。
MSTLは目下、インド及び米国の投資家と、200万米ドルの資金調達問題を協議しており、同資金は両社の製品開発と運転資金に充当されると言う。
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