【ムンバイ】二輪車メジャーは、農村部における需要の低迷と燃料コストの上昇から、市況の回復は2003年7月以降になると見ている。
エコノミック・タイムズが3月20日報じたところによると、二輪車市場の55%以上のシェアを占める農村部の需要は過去数ヶ月15~20%の落ち込みを見、Hero Honda Motors Ltd(HHML)やBajaj Auto Ltd(BAL)等のプレーヤーは、今会計年度の売上げ見通しを下方修正した。今会計年度の売上げは、取り分け旱魃の影響を受けた北部及び東部地区を中心にスローダウンした。
BALのRL Ravichandran副社長は、「今年の二輪車販売の伸びは第1四半期の30%、第2四半期の20%、第3四半期の17%と、持続的な減速を見ており、第4四半期には10%程度の伸びが予想されるに過ぎない」と語った。二輪車メーカーは向こう数ヶ月間にも需要が復調する可能性は薄いと見ている。TVS Motor Company Ltd(TVS)のR Chandramouli副社長は「復調はモンスーン後になろう」と予想した。
2002年12月の売上げは、スローダウンし、大部分のプレーヤーの在庫レベルが健全とは言えない状況に陥っている。こうした中で国内最大のモーターサイクル・メーカーHHMLは、今年のモーターサイクル売り上げ目標を180万台から178万台に下方修正、BALも二輪/三輪車の売上げ目標を155万台から147万台(バイク87万5000台/マニュアル変速スクーター30万台/自動変速スクーター6万台/ステップスルー5万台/三輪車18万5000台)に修正した。しかしTVSは2003年2月までに二輪車102万50000台を販売、目標とする110万台に肉薄している。
大部分のプレーヤーが、魅力的な価格設定を行った新モデルの投入により、成長が加速されることを望んでいるが、新年度も成長の鈍化が予想され、モーターサイクルに関しては33%の伸びが見込まれていると言う。