SEAnews 2003-03-19 ArtNo.30816

【コルカタ】トレーダーらは、今オイル・イヤー(2002/11-2003/10)の食用油輸入を当初570万－600万トンと見積もっていたが、過去4ヶ月の成長速度の鈍さから470万－480万トンに下方修正した。ちなみに昨年通年(2001/11-2002/10)の輸入実績は442万トンだった。
エコノミック・タイムズが3月15日報じたところによると、カリフ(kharif初冬収穫作物)の作柄が昨年の不順なモンスーンにより打撃を受けたことから、主要脂肪種子栽培地区9カ所とその他の地区における2002－03年の植物油生産量は、554万トンにとどまり、前年の672万トンから顕著な落ち込みを見た。
これに伴い国産食用油の供給不足は120万トンに達したが、輸入は同不足を完全にはカバーしない見通しだ。過去4ヶ月間の食用油輸入は前年同期比4.5％増の110万トンに達したにとどまった。インド溶媒抽出業者協会(SEA:Solvent Extractors' Association of India)の幹部によると、業界は今年(ｵｲﾙ･ｲﾔｰ)の輸入量は、昨年水準を40万～50万トン上回るレベルに落ち着くものと見ている。輸入の伸び悩みは旱魃により、農村部の購買力が下降したためと見られる。