【ニューデリー】年商300クロー(US$6203万)のOscar International Ltd(OIL)は、ビデオ・コンパクト・ディスク(VCD)及びカラー・テレビジョン(CTV)セグメントの好調に励まされ、事業の拡張と多角化を進め、2003-04年度には年商500クロー(US$1.034億)を目指す。
エコノミック・タイムズが3月16日伝えたところによると、消費者用電子/テレビジョン製造業者協会(CETMA:Consumer Electronics and Television Manufacturers Association)発表の1月のCTV販売番付で7位に浮上、VCD市場のリーダーも自負するOILは、15クロー(US$310万)を投じてウッタルプラデシュ州Noidaに最先端の表面実装(SMT:surface mounted technology)ラインを装備したハイエンドな家電コンポーネント製造施設を設けたのに続き、100クロー(US$2068万)を投じ、Greater Noidaにアジア最大且つ最も精緻なものの1つに数えられるVCD及びデジタル・ビデオ・ディスク(DVD)製造施設を設ける。
OILのArpita V Khurana取締役によると、この他、2年内に35クロー(US$724万)を追加投資し、Noidaプラントの年産能力を120万ユニットから300万ユニットに拡張する。またインド北部に総合的製造施設を設けることも計画している。
OILは、事業の後方統合化に力を入れ、VCD領域における指導的地位を一層強固にするとともに、DVD/デジタルCTV/ホーム・シアター・システム等のハイエンド製品領域におけるVFM(value-for-money)イニシアチブを推進する。例えば、5000ルピー(US$103)未満のDVDを発売、また1万ルピー(US$207)以下のDVDベース・ハイファイ・システムや3CDチェーンジャー・ハイファイ・プレーヤーを紹介する。この他、5.1ホーム・シアター・システムや次世代のインターラクティブTV等の領域にも進出、1年内に、CDMA(code division multiple access)携帯電話やセット・トップ・ボックス等、異なる領域の開拓も目指す。加えて今年末までには独自ブランドの洗濯機や冷蔵庫等、家電製品も発売する。
2003-04年度の広告予算は20クロー(US$414万)で、全国プレーヤーを目指し、グジャラート州とマハラシュトラ州にもマーケッティング網を拡張する計画と言う。