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2003-03-17 ArtNo.30802
◆米国Chiron、インドをワクチン事業の地域拠点に
【ムンバイ】米国カリフォルニア州拠点Chiron Corporationのワクチン・ビジネス子会社Chiron Vaccinesは、インドを域内のビジネス拠点にする方針を決めた。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが3月14/15日報じたところによると、Chiron VaccinesのJohn Lambert社長は、当地で催された同社にとって初の海外における取締役会議(Vaccines Executive Committee Meeting)後、記者会見し以上の消息を語った。それによると、同社はインドに新世代の革新的ワクチンをもたらし、インドが世界ワクチン市場の指導的プレーヤーになるのを支援する。
狂犬病ワクチンの製造で世界第5位にランクされるChironは、地元企業Aventis Pharmaと合弁で、グジャラート州Ankleshwarに世界保健機関(WHO)の認定も得た工場を設け、狂犬病ワクチンを製造している。Chironが51%出資する同合弁会社は狂犬病ワクチンを既に米国市場で登録しており、他の様々な市場でも登録、取り分けラテン・アメリカや東南アジア諸国に輸出することを目指している。インドの他、ドイツで狂犬病ワクチンを製造しているChironは、欧州ワクチン市場の12%、米国ワクチン市場の2%、世界ワクチン市場の6%のシェアを占めている。
Chironはインドを域内の輸出ハブにする一方、他社との合弁や提携を通じてインドにおける業務を拡張する。例えば地元パートナーと共同で臨床試験を行うとともに、研究開発(R&D)活動も手がける計画だ。目下地元パートナーPanacea Biotecにバルク薬品を供給する一方、完成品の生産とディストリビューションを同社に委ねている。向こう数年間に別に3種類のワクチンをインドに紹介する計画で、地元パートナーや国連児童基金(UNICEF)と提携して行っている小児麻痺ワクチンの流通も継続する。
Chironの2001年度年商は4億米ドルをマーク、2006年までに6億米ドルの実現を目指している。
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