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2003-03-17 ArtNo.30796
◆エアコン業界、中国製部品導入し競争力強化
【ムンバイ】競争過熱が予想されるサマー・シーズンを間近に控え、Whirlpool、Hitachi、National、Mitsubishi等のエアコン・メーカーは、中国からの部品輸入を通じ、競争力強化を図っているようだ。
エコノミック・タイムズが3月14日報じたところによると、中国におけるコンポーネントの製造コストは一般にインドのそれを15~20%下回るが、ある種の部品は、関税が引き下げられたことから、輸入のメリットが見込めるようになった。例えばコンプレッサーの関税は30%から25%に引き下げられた。
来月に入ると水銀柱の急上昇にともない、エアコン販売も急速に拡大する見通しだが、今年は新規参入企業も増え、競争過熱から各社のボトムラインは大きな圧力を受けそうだ。
例えばテレビジョン・メーカーのOnidaは、今年のサマー・シーズンには、一般にも受け入れられる価格の一連のエアコン製品を市場に投入するものと見られ、クーラー・セグメントの主要プレーヤー、Kenstarもエアコンの発売に向け準備を整えている。KenstarのRahul Sethi重役(CEO)は、「競争力有る価格をオファーするには、先ず製造コストを最低レベルに引き下げる必要が有る」としており、同社は中国企業と既に覚書を交換、トップ・エンドの製品を中国から輸入するか、共同ブランドの製品を売り出す計画のようだ。
新年度予算案では、エアコンに対する消費税が32%から24%に引き下げられたが、同時に小売価格(RSP:retail sale price)の値引き(abatement)許容範囲も40%から35%に縮小された。この結果、消費税コンポーネントの正味比率(net excise component)は15-16%から19.2%にアップした。LGのエアコン販売担当主任を務めるSalil Kapoor氏は「鉄鋼価格の上昇で、エアコン業界が手に入れた3%のリリーフはオフセットされた。あまりに多くのプレーヤーが参入したため、一層の値下がりも予想される」と指摘した。マージンが極めて薄いことから業界は一層の値下がりを懸念しているようだ。
インドのエアコン市場規模は1400クロー(US$2.895億)と見積もられ、業界筋は2003年には15~20%の成長を予想しているが、年間販売の70%は3-5月の間に集中、需要の80%がウィンドーズ・エアコン、残りの大部分がスプリット・エアコンで占められるものと見られる。また2万1000~2万4000ルピーの価格帯における競争が最も熾烈化するものと予想される。韓国のLG及びSamsungが市場をリードするものと見られ、Amtrexを買収して間もない日立はまだ態勢を整えていない。興味深いことにOnidaとWhirlpoolは同じ下請け業者に製造を委託していると言う。
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