【ニューデリー】年初9ヶ月(2002/4-12)には、熱間圧延(HR)コイル及び冷間圧延(CR)コイル及びシートの国内消費が増加したものの、他のＨＲ製品や亜鉛メッキ・シート及びプレート等の需要は下降した。
ビジネス・スタンダードが3月10日伝えたところによると、ＨＲコイルとＣＲコイル及びシートの年初9ヶ月の消費量は各5399万トンと2275万トンで、前年同期比14.5％の増加を見た。しかし亜鉛メッキ鋼板の消費量は前年同期比28％減の911万トンに下降、ＨＲシートのそれは14％減、ＨＲプレートは12％減にとどまった。
こうした点に関してSteel Authority of India Ltd (SAIL)の幹部はある種の鋼材の国内消費が下降したことを認める一方、輸出が引き続き好調なため、国内業界は影響を受けないと語った。それによると、鋼板の国内需要は顕著に下降しており、取り分けここ2、3ヶ月の下降が著しい。しかし輸出が急速に回復しているため、国内業界は内需の減退を懸念していないと言う。某アナリストによると、需要の下降は主に、自動車と耐久消費財部門の需要が低迷しているためで、特に過去数ヶ月間の落ち込みが目立つ。これら2部門の消費パターンは変化しており、目下のところは若干下降線を辿っている。政府筋も、これらの領域における投資の減退が、鋼材消費の下降につながったとコメントした。