2003-03-10 ArtNo.30758
◆ヴァナスパティ業界、8%消費税適応措置の見直し要求
【ニューデリー】ヴァナスパティ(vanaspati)業界は、ヴァナスパティに8%の消費税を課した新年度予算案の内容に見直しを求めるとともに、ヴァナスパティの製造過程で用いられるパーム原油(crude palm oil)に対する関税も引き下げ、ネパールから輸入される精製パーム油及びヴァナスパティと対等に競争できる環境を整えるよう政府に要求した。
ビジネス・スタンダードが3月6日報じたところによると、インド・ヴァナスパティ生産業者協会(IVPA:Indian Vanaspati Producers' Association)のステートメントは、仮に8%の消費税が課されるなら国産ヴァナスパティのトン当たり価格は3500ルピー・アップし、消費者は健康上も問題の有るノンブランド製品や粗悪品を購入するようになると警鐘、ヴァナスパティに8%の消費税を課すことは、消費者保護の上からも、存亡の瀬戸際に立たされた業界を再建する上からも大きな後退と指摘している。
インド・ヴァナスパティ製造業者協会(VMA:Vanaspati Manufacturers' Association of India)もまた、蔵相に宛てた覚書の中で「8%の消費税はヴァナスパティ1キロ当たり4ルピーの値上がりを生じさせ、消費者の利益を損なう」、「国内232社のヴァナスパティ業者の内、約85社のみが稼働しているに過ぎない」、「ネパール製ヴァナスパティは、インド/ネパール友好条約の下、ほとんど無関税で輸入されるため、国産ヴァナスパティは対抗できない」等と訴えている。
両組織は何れもヴァナスパティは日常必需品のため、atta/パン/香辛料/チーズ/加工食品等のブランド品同様、消費税を免除すべきだとしている。
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