2003-03-10 ArtNo.30756
◆Grasim、ポリエステル繊維製品の全面的値上げ準備
【コルカタ】Aditya BirlaグループのGrasimは、石油製品価格の変動に伴いポリエステル原料が先月値上がりしたことから、ポリエステル繊維ブランド品の全面的な値上げを検討している。
エコノミック・タイムズが3月6日報じたところによると、Grasimオフィシャルは「新年度予算案は、繊維価格を引き下げるオプションも提供したが、この種の利益を顧客に還元するのは、付加価値税(VAT)導入の影響を見極めた後のことになる」と語った。Jaswant Singh蔵相は、新年度予算案の中でポリエステル長繊維(PFY:polyester filament yarn)に対する消費税率を32%から24%に、全ての紡績糸(spun yarn)と他の長繊維(filament yarn)に対する消費税を16%から12%に、それぞれ引き下げると発表した。
同オフィシャルによると、繊維1m当たりの製造コストは先月、約7ルピー・アップした。これは主にポリエステルとビスコース繊維の値上がりに伴うもの。同社は目下、アドバイザーの意見も聴取し、ソリューションを模索している。しかしVATが導入された後、状況はより明瞭になると言う。Grasimは、ポリエステル繊維の大部分をReliance Industries Ltd(RIL)から購入、残りをIndo Rama Ltd(IRL)から調達している。ポリエステル繊維は繊維生産全体の約65%を占めている。
繊維業界筋によると、RaymondやJCT等、他の大手繊維メーカーも同じ問題を抱えており、何れもVATが導入された後、値上げに踏み切る見通しと言う。
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