【ニューデリー】新年度予算案がエアコンに対する消費税率を引き下げたことから、家電各社は、夏期(盛夏4-6月/雨期7-9月)の到来に向け、新価格戦略の立案に乗り出している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月4日報じたところによると、Whirlpool of India Ltd 筋は、「消費者に還元する利益のパーセンテージを算出しており、具体的値下げ幅は追って発表する。値下げはエアコン部門の成長を一層加速するだろう」とコメントした。
業界観測筋によると、エアコン各社は既に競争力ある価格を設定していることから、1.5トン・セグメントの値下げ幅は1000ルピー前後と見られる。現在ワールプール製エアコンの1トン・セグメントの価格は1万8500~2万500ルピー、1.5トン・セグメントは2万1000~2万3750ルピー、2トン・セグメントは2万5000ルピーに設定されている。ワールプールの市場シェアは5%弱で、同社は今年、同シェアを2倍に拡大することを目指している。
ちなみに2002年に直冷式冷蔵庫市場は3%、霜取り不要冷蔵庫市場は7%、それぞれ成長、洗濯機市場はマイナス成長を記録した。ワールプールは直冷式冷蔵庫市場におけるシェアを2001年の27%から2002年の29%に、霜取り不要冷蔵庫市場のシェアを同24%から26%に、半自動洗濯機市場のシェアを同15%から20%に、全自動洗濯機市場のシェアを同26%から27%に、それぞれ拡大したと言う。