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2003-03-05 ArtNo.30718
◆ニッケル値上がりでステンレス・スチール価格も上昇?
【コルカタ】ニッケルのトン当たり国際価格は過去1ヶ月間に8300米ドルから9100米ドルにアップ、過去2年来の最高レベルに達し、ニッケルの輸入関税も引き上げられたことから、ステンレス・スチール価格の2~5%の上昇が予想されている。
ビジネス・スタンダードが3月3日報じたところによると、工業用ステンレス・スチールのキロ当たり価格は55~80ルピーのレベルを推移、第3四半期の価格を5%ほど上回っているが、国際価格を僅かに下回っている。
業界筋によると値上げの動きは、新年度予算の影響と言うよりも、需要の急増に伴うもの。Jindal Stainless筋によれば、国内で生産されるステンレス・スチールの15%はフェライト系ステンレス鋼(ferritic grade)で、この種のステンレス鋼はニッケルを含有していない。全体の5~10%を占める300シリーズのステンレス鋼は8%ほどニッケルを含んでおり、キロ当たりコストは1.5~1.75ルピー・アップしている。同社はこのため近くステンレス鋼を値上げすることを検討している。ちなみに同社は国内ステンレス鋼市場の50%のシェアを占めている。
国内ステンレス鋼市場の10%のシェアを握るとSteel Authority of India Ltd (SAIL)傘下のSalem Steel Plantは依然状況を見守っており、値上げするか否か方針を決めていないようだ。SAIL筋は、ニッケル輸入関税引き上げに伴うグループ全体に対する影響は4クロー(US$83万)と見積もられ、これを内部で負担するか、顧客に転嫁するか、目下検討中と語った。
Jindal筋によると、新年度予算案に盛り込まれたデリー/ムンバイ/バンガロール/ハイデラバード空港をアップグレードする計画は、国内におけるステンレス鋼の需要を大幅に拡大する見通しと言う。
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