【コーチ】インド政府が98%出資するFertiliser and Chemical Travancore Ltd (FACT)は、27万5000トンの化学肥料在庫を抱え、2月末から5月末にかけてケララ州Udyogamandal及びCochinに設けた工場の操業を全面的に停止、年次メンテナンスを前倒し実施する方針を決めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月26日報じたところによると、FACTのP.R. Balasubramanian会長兼MDは同紙に以上の方針を語った。それによると、同社は今年、生産面でこれまでにないパフォーマンスを実現、完成品在庫はほぼ350クロー(US$7237万)に達した。しかし供給過剰が深刻化し、原料サプライヤーとの間の信用流動性にも問題が生じたことから、これ以上生産活動を続けても無意味と判断した。カリフ(初冬収穫作物)とラビ(春先収穫作物)シーズンの肥料需要は大幅な落ち込みを見、国内の全ての肥料会社が同様の問題に直面していると言う。