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2003-02-28 ArtNo.30684
◆Tisco、着色鋼板製造施設設置計画
【ジャムシェドプル】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は冷間圧延(CR)製品の付加価値を一層高める狙いから着色鋼板(colour-coated steel sheets)の生産施設を設ける計画だ。
インディアン・エクスプレスが2月26日、Tisco鋼板部門の技術担当者T Venugopalan氏の言を引用し報じたところによると、これは冷間圧延工場(CRM)亜鉛メッキ事業の延長線上に有り、Tiscoはインド国内で初めて艶消し着色鋼材(spangle-free colour coated material)の製造を手がけることになる。スパングルは冷間圧延鋼製品上に生じる花模様で、ハイエンド製品については、この種の模様を除去する必要がある。このためTiscoはゼロ・スパングルもしくはスパングル・フリー亜鉛メッキ・シートの生産を計画している。
着色鋼板はバスのボディー、屋根・天井材、包装材、電気製品等に使用され、世界的に着色鋼材の65%は建設部門で、20%はハイエンド用途や運輸部門で、15%はその他の部門で用いられている。通常の亜鉛メッキ鋼板の寿命が5~10年で有るのに対し、着色鋼のそれは25~30年に及ぶ。
着色鋼材の世界需要は過去8年間に年率12%の成長を遂げて来た。2001年には全世界で1500万トンが生産され、欧州で540万トン、北米で400万トン、その他の地域で560万トンが消費された。
インドでは、マハラシュトラ州Nagpur拠点のIspat Industriesと同州Pune拠点のSree Precoated Steel Ltd (SPSL)が年間合計8万5000トンの着色鋼を製造、内50%を中国等に輸出している。インドはまた年間2万トンの着色鋼を輸入している。
国内の年間需要は控えめに見ても6万5000トン前後と見積もられるが、例えば建設市場はまだ十分開拓されていない。目下のところ厚さ0.7~0.8mmの製品が生産されているが、需要は0.4~0.5mmのより薄い製品にシフトしている。Tiscoは独自のニッチ市場開拓を目指しており、専門チームが市場調査と技術研究を進めている。同チームは6週間以内に報告書を提出する見通しで、Tiscoは同報告に基づき、新プラントのキャパシティー等を決定すると言う。
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