SEAnews 2003-02-26 ArtNo.30676

【ハイデラバード】タタ・グループ傘下のVoltas Limitedは、ディープ・フリーザー(deep freezer)8モデル、チェスト・クーラー(chest cooler)／チョコレート・クーラー(chocolate cooler)／ダイレクト・ク－ル(direct cool)各5モデルをVoltas Coldcelブランドで発売、商業用冷機市場の開拓に本腰を入れている。
ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥー、インディアン・エクスプレスが2月21／25日、VoltasのC J Jassawala副社長の言を引用し、報じたところによると、Voltasは4月までに別にグラス・トップ・クーラー、ミルク・クーラー、そして100リッターの冷凍庫を発売する。
チョコレート・クーラー市場の95％、チェスト・クーラー市場の34％、レフリジレーター市場の15％のシェアを握る同社は、商業用冷却設備市場全体では28％のシェアを占め、同市場をリードしている。ユーテクティック技術を応用したフリーザーは、電力供給がストップしても4～6時間冷凍温度を維持できるため、アイスクリーム販売業者等に適していると言う。
相手先商標製造業者(OEM)としてSamsungのために年間300万～350万台の冷蔵庫を製造しているVoltasは、ElectroluxからVoltas商標を買い戻し、独自ブランドの再構築に乗り出した。今年は2～3クロー(US$41万-62万)を投じ昨年導入したColdcelブランドの知名度強化に努める一方、国内ディストリビューター網を拡張する。
昨年の冷機売上げは250クロー(US$5170万)をマーク、今年は300クロー(US$6203万)、来年は375クロー(US$7754万)を見込んでいる。このため25クロー(US$517万)を投じてアンドラプラデシュ州Hyderabadに設けた既存工場を2004年の完成を目処に拡張する。昨年(ｶﾚﾝﾀﾞｰ･ｲﾔｰ)は自社商標の冷蔵庫2万5000台を販売したが、今年は15万台の販売を目指す。製品の輸出比率は目下5％だが、これも25％に引き上げる。これまでは専ら南アジア地域協力連合(SAARC)諸国に輸出して来たが、アフリカや中東市場の開拓に力を入れる。インド製冷機の価格は、中国製とほぼ同レベルのため、国際市場では中国製品と競争することになると言う。