SEAnews 2003-02-24 ArtNo.30658

【ムンバイ】包装大手Essel Propack Ltd(EPL)は、Procter & Gamble (P&G)の北米市場における練り歯磨き包装需要に応じるため2000万米ドルを投じて設けた同時押出プラスチック・チューブ(co-extruded plastic tubes)工場をこのほど稼働させた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月20日、ＥＰＬ幹部の言を引用し報じたところによると、目下、ＥＰＬは年産35億ユニットのラミネート・チューブ製造施設を擁し、世界市場の25～30％のシェアを占めている。これに対して同時押出プラスチック・チューブの年間製造能力は目下のところ1億ユニットと小規模だが、ＥＰＬの主要なビジネスに成長する潜在性を備えている。
世界のチューブ市場規模は300億ユニットと見積もられ、この内、ラミネート・チューブが110億ユニット、金属チューブが120億ユニット、同時押出プラスチック・チューブが70億ユニットを占めるものと予想される。同時押出プラスチック・チューブ市場は比較的小規模だが、主にハイエンドな化粧品等に用いられることからマージンは大きい。加えて米国等の主要市場ではラミネート・チューブ市場が既に成熟期を迎えているのに対し、同時押出プラスチック・チューブ市場は今後の成長市場と言う。