2003-02-21 ArtNo.30642
◆Indal/Hindustan Seals、Pennar権益に再入札
【ムンバイ】アンドラプラデシュ州HyderabadベースのPennar Aluminiumの支配権益買収を目指すAditya Birlaグループ企業Indian Aluminium Company (Indal)と西ベンガル州Kolkata拠点のHindustan Seals Ltd(HSL)の競争が佳境を呈している。
エコノミック・タイムズが2月19日伝えたところによると、Pennarの管財人代理を務めるIndustrial Development Bank of India(IDBI)の勧告を受けたINDALとHSLはPennarの銀行金融機関に対する負債も配慮し、改めて入札書類を提出した。IDBI筋によると、入札結果は3月の第1週に明らかになる。
両入札企業のコメントは伝えられていないが、両社はPennarが負う総額478クロー(US$9884万)の負債をベースに入札額を見積もったものと見られ、同負債も配慮したPennarの評価額は150クロー(US$3102万)前後と予想される。負債の半ばは利子で占められており、両社は多額の利子の返済免除を金融機関に求めるものと予想される。Indalはマハラシュトラ州Nagpurに設けられた工場の賃貸契約の詳細も明らかにするよう求めているようだ。
HSLはドイツ企業Dan Metalsと手を結びIndalとの競争に臨んでおり、Dan Metalsはインド・アルミニウム産業下流部門に橋頭堡を築くことを目指している。Pennar AluminiumはHindalcoとIndalに次ぐ、インド第3のアルミニウム・シート・メーカーで、年産4万5000トンの製造施設を擁する。HindalcoとIndalは国内アルミニウム・シート市場の合計59%のシェアを占め、Pennarは5.8%のシェアを握っている。
プロモーターのBhaskar Rao/Nrupendra Rao両氏がPennarの27.6%のシェアを占め、この他、金融機関が20.8%、一般投資家が42.2%のシェアを握っている。1998年に産業財政再建局(BIFR:Board for Industrial and Financial Reconstruction)の管理下に置かれたPennarの2002年9月期四半期の純損失は前年同期とほぼ同レベルの7.3クロー(US$151万)、これに対して売上額は3クロー(US$62万)と、前年同期の2.5クローを上回った。
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