【ムンバイ】インドの年初9ヶ月(2002/4-12)の鉄鋼輸入は前年同期比16.5％増の117万5000トンを記録した。
ビジネス・スタンダードが2月18日伝えたところによると、鉄鋼省鉄鋼部( Department of Steel)傘下のJoint Plant Committeeチーフ・エコノミスト、AS Firoz氏は以上の統計数字を明らかにするとともに、アドバーンスト・ライセンス・スキーム下の鉄鋼輸入の拡大が同成長の主因と付言した。
業界アナリストによると、二次鉄鋼製造業者の大部分が近隣諸国に再輸出するため鉄鋼製品を輸入している。また国内市場における7月以来の供給不足、取り分け冷間圧延製品の不足が輸入の増加に拍車をかけた。
業界専門家によると、鉄鋼価格はアジア市場、取り分け中国市場の動向に左右される。数年内に鉄鋼需要の成長は途上国に依存するようになり、中国とインドが鉄鋼の国際需要と国際価格に重要な影響を及ぼすようになる。中国は今会計年度に約3000万トンの鉄鋼を輸出する見通しで、インドの輸出も顕著に拡大するものと見られる。インドは年初9ヶ月に前年同期の205万トンを上回る250万トンの鉄鋼完成品を輸出したと言う。