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2003-02-19 ArtNo.30630
◆コーヒー局、日本市場に照準
【バンガロール】インド・コーヒー局(Coffee Board)は日本市場に橋頭堡を築くため戦略の立案に乗り出した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとインディアン・エクスプレスが2月15/17日、コーヒー局会長を務めるLakshmi Venkatachalam女史の言を引用し伝えたところによると、日本市場の開拓は、伝統的先進国市場の消費が下降線を辿る中で、非伝統市場の開拓に力を入れるコーヒー局の戦略の一環で、例えばロシアや東欧等におけるコーヒーの消費は拡大していると言う。
一方、最近カルナタカ州のBangaloreとCoorgを訪れた社団法人全日本コーヒー協会(AJCA:All Japan Coffee Association)の代表団は、インド産アラビカ及びロブスターの品質が予想以上に高いことに驚きを表明した。
過去18年間に初めてインドを訪れた8人の代表団の団長を務める武田太郎AJCA副会長兼理事は、「インドは茶の産地としてあまりにも有名なため、日本人はインドをコーヒーの産地と見なしていない。しかし品質、価格、市場環境が良好と判断されれば、日本のバイヤーは今後インド産コーヒーをもっと輸入するようになるはず」と語った。
日本のコーヒー輸入量は1980年の19万トンから2002年の44万トンに拡大したが、インドの日本向けコーヒー輸出は1980年代以来下降線を辿って来た。最大の対日輸出国はブラジルで、コロンビアとインドネシアがこれに続いている。昨年インドは日本向けに5585トンのコーヒーを輸出、12位にランクされた。
コーヒー輸出業者協会(CEA:Coffee Exporters Association)のRamesh Raja会頭によると、一貫性のない輸出政策が、インドが日本市場を喪失した最大の理由と言えるが、もう1つの理由は、ベトナムが低価格なロブスターの輸出国として浮上したことにある。日本はロブスターをインスタント・コーヒーの原料にしており、インスタント・コーヒーは日本のコーヒー・ホーム・マーケットの85%を占めていると言う。
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