SEAnews 2003-02-17 ArtNo.30614

【ムンバイ】自動変速スクターのトップ製造会社Kinetic Engineering Ltd (KEL)は、スクーターとモーターサイクルの製造能力拡張に各50クロー(US$1034万)を投資する。
インディアン・エクスプレスが2月13日、ＫＥＬのArun Firodia会長の言として伝えたところによると、二輪車市場は向こう数年目覚ましい成長が見込まれ、同社の売上げも2倍に拡大するものと予想される。4ストローク／115ｃｃエンジン搭載Novaの販売台数は、今年末までに10万台をマーク、他のスクーター・モデルZingとZoomのそれも合計10万台に達する見通しだ。
スクーターの年間製造能力は現在の15万台から20万台に、モーターサイクルのそれは10万台から20万台に、それぞれ拡張される。
2002年8月に発売したNovaは、これまでに3万台が販売され、発売初年度の売上げは5万5000台に達する見通しだ。
スクーターからモーターサイクルへの顧客の関心のシフトはスローダウンし、スクーターは再びその優位を回復するものと見られる。
ＫＥＬはメキシコや一部のラテン・アメリカ諸国にNovaを輸出しており、欧州、米国市場に輸出するための型式認定も申請した。同申請が許可されれば、欧米への輸出も開始する。モーターサイクルに関してはこれまでに既に東アフリカ、バングラデシュ、スリランカに輸出、近隣諸国への輸出に力を入れる計画と言う。
一方、Kinetic MotorsのPunit Chaudhari重役(GM)がザ・ヒンドゥーに語ったところでは、自動変速スクーター販売の伸びは、マニュアル・ギアのそれを上回り、前者の月間販売台数は1万5000台から3万台に拡大、後者の月間販売台数は10万台から2万台に下降した。
またマハラシュトラ、オリッサ、ラジャスタン、マドヤプラデシュ等の州におけるモーペッドの販売が大幅な落ち込みを見た。こうした中で欧州、ラテン・アメリカ市場への輸出がモーペッド業界の救いになりそうだ。
ＫＥＬは既に欧州市場、取り分けオランダへのLuna新バージョンの輸出を図っている。米国では既にLuna1万台以上を販売した。またNovaの成功は、欧州市場におけるKineticブランドの新たな飛躍のきっかけとなった。ラテン・アメリカと米国にはこれまでにNova数千台が輸出された。近く発売予定のLuna新バージョンはエンジンと計器板に改良が加えられ、欧州人の好みに合う外見になっている。この他、250ｃｃのクルーザー・バイクと165ｃｃのＧＦ新モデルの発売も準備されている。
デカン・ヘラルドが2月14日報じたところでは、Kinetic Motor CompanyのKinetic Novaは自動車雑誌“Overdrive”及びICICI Bankが企画した“2003年度スクーター・オブ・ザ・イヤー”に選ばれた。