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2003-02-14 ArtNo.30596
◆Jindal Strips、US$10億ステンレス・スチール工場計画
【ブーバネスワル】インド最大のステンレス・スチール・メーカー、Jindal Strips Ltd(JSL)は、オリッサ州Duburiに5000クロー(US$10.34億)を投じ、年産180万トンのステンレス・スチール製造施設を設ける計画だ。
ビジネス・スタンダードが2月10日報じたところによると、新工場は国内最大、世界的にも五指に数えられるステンレス・スチール製造施設になる。JSL取締役会は最近、同プロジェクトを承認、オリッサ州インフラ開発公社(IDCO:Infrastructure Development Corporation of Orissa)に用地買収を申請した。JSLスポークスマンによると、同プロジェクトはオリッサ州におけるクロム鉄鉱事業の前方統合化計画の一環である。
オリッサ州政府がJSLをTangarapada地区の505haの鉱区におけるクロム鉄鉱開発代理に指名して以来、州政府の同措置に対する批判の声が生じている。目下のところ同鉱業区のリース権はオリッサ州工業開発公社(IDCOL:Industrial Development Corporation)が保持している。
IDCOLは2002年10月にTangarapada鉱山探査開発事業の合弁パートナーを選ぶ入札を募集、Tata Iron and Steel Company (Tisco)、Visa Resources、JSLの3社が技術問題のプレゼンテーションを行ったが、結局JSLのみに価格入札が認められた。最終的にJSLが合弁パートナーに選ばれ、採掘したクロム鉄鉱1トン当たり108ルピーのプレミアムを支払うことになったが、これはIDOCL自身がTailangi鉱山の開発のために支払っているトン当たり226ルピーの半分に満たない。このため以上の入札手続きや低いプレミアムに関して批判が生じた。
しかしJSLスポークスマンによると、IDCOLの226ルピーのプレミアムは、トン当たり2700ルピーのクロム鉱価格をベースに算定されたものだが、現在、クロム鉱のトン当たり市価は1100~1400ルピー、クロム鉱のロイヤルティー・レートはトン当たり100ルピー未満となっている。このためJSLがオファーした108ルピーのプレミアムは決して悪くない。加えて年産180万トンのステンレス・スチール・プロジェクトは、クロム鉱資源の付加価値を最大限に高める。したがって国内のクロム鉱生産の100%を占めながら、ステンレス・スチール製造施設を有せぬオリッサ州にとって、JSLのオファーは最良のものと言う。
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