2003-02-10 ArtNo.30594
◆Modi首席大臣/Bajaj氏、グジャラート治安問題で激突
【ニューデリー】インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)が6日主催した業界リーダーとの懇談会の席上、BajajグループのRahul Bajaj会長からグジャラート州の治安状況に関する直截な質問を受けたグジャラート州のNarendra Modi首席大臣は、「もし答えが知りたいなら、あなたと偽善的世俗主義の輩は、直接グジャラート州に来て、州民に聞いてみたら良かろう。グジャラートは国内で最も平和な州だ」とはねつけた。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが2月7日報じたところによると、モディ氏は、「国内に既得権を主張するグループが存在することは知っている。それではあなた方の関心は一体何なのか」と侮蔑的に反問、「CIIはグジャラートに対してフェアではなかった。計画委員会(Planning Commission)は治安問題など取り上げたことがない」、「過去8ヶ月グジャラート州は8000クロー(US$16.54億)の投資を誘致した。今さら何故治安問題を取り上げる必要があるのか。グジャラート州に悪名を着せる必要はない」と捲し立て、さらに「グジャラートはGandhi生誕の地で、必要なら、Patelも輩出できる。私の言う意味は分かるだろう」と付言した。
これに先だってBajaj氏は、「我々がカシミールや北東諸州に投資しないのは、単にインフラが整備されていないからではない。治安に問題があるからだ」、「自分はグジャラートが同じ状況にならないよう望んでいる。そこで、我々はあなたが一体何を望み、如何なる立場をとるのか知りたい。何故なら今日あなたは疑いなくグジャラート州におけるあなたの党のリーダーだからだ。我々はもっとあなたのことを知りたい。我々はあらゆる面で州政府と協力する用意が有るが、我々には、何が我々の社会にとって良いものか、それがどのように機能するかに関して、我々自身の考えがある」等と質した。
モディ氏は、こうしたBajaj氏の質問に著しく心証を害したようだが、Bajaj氏は会議後、「我々の間には相違があるようだが、民主主義とはそう言うものだろう」、「CIIメンバーの間に存在する懸念を述べたまでで、個人的な感情を述べたり、評価を下した訳ではない。また過去のことを掘り返すのではなく、目を将来に向けるべきだろう」等とコメントした。
|