【マンガロール】Kudremukh Iron Ore Company Ltd (KIOCL)は、最高裁がWestern Ghats(ムンバイ南部からインド半島南端までインド亜大陸西端に連なる高地地帯)における鉱山活動を2005年までに停止するよう命じたことから、カルナタカ州BellaryのRamanadurga地区や同州Tumkur近郊Chikkanayakanahalliにおける鉱業ラインセンスを新たに申請、生き残りの道を探っている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月7日報じたところによると、KIOCLはカルナタカ州Panamburに設けたペレット製造施設(1987年稼働)の操業を維持するため鉄鉱石の新たな供給源を物色している。同工場では年間平均350万トンの酸化鉄ペレットが生産され、ほぼ年間1億500万米ドルの売上げを上げている。ペレットは中国や台湾に、精鉱(concentrate)はイラン、日本、中国に、それぞれ輸出されている。
Bellary-Hospet地区には7億1500万トン、内Ramanadurga地区だけで2億1200万トンの鉄鉱石が埋蔵されているものと予想されている。これに対してChikkanayakanahalli地区の埋蔵量は約6000万トンと見積もられている。
カルナタカ州政府が開発制限を解除する方針を決めて以来、多くの民間企業が開発権を求め殺到している。KIOCLのM.B. Padiyar重役(GM)によると、同社のRamanadurga地区における鉱業ライセンスの申請は、2000年3月以来カルナタカ州政府によりペンディングされている。
KIOCLはまた事業多角化計画にも着手、2001年には305クロー(US$6307万)を投じ、年産7万トンの銑鉄製造施設を設けたが、銑鉄の値下がりで、打撃を被った。この他、KIOCLは500クロー(US$1.034億)を投じ、ダクタイル管(ductile iron spun pipe)の製造施設/コークス炉/ペレット製造工場付属鉱石破粋・処理施設等の建設を計画していると言う。