【ニューデリー】国営ガス流通会社Gas Authority of India Ltd (Gail)は、国内ポリマー市場におけるシェア拡大の新たな試みとしてマレーシアのTitan Petrochemical and Polymers BhdやイランのNational Petrochemicals Company (NPC)を含む国際石油化学会社とポリマー製品の輸入交渉を進めている。
インディアン・エクスプレスが2月6日、業界トップの言として報じたところによると、GailはTitanから年間1万2000~1万8000トンの低密度ポリエチレン(LDPE:low density polyethylene)を輸入する最終段階の協議を行っている。GailはTitanからLDPEを購入するだけでなくブテン(Butene)-1をTitanに供給することもオファーしている。Titanのハイレベル・チームが今月16日にインドを訪れ、マーケッティング協力の詳細を詰める。
GailのProshanto Banerjee会長兼MDによると、Gailは国際市場における共同マーケッティングの可能性も検討しており、既にTitanとNPCにその意向を伝えてある。Gailのチームが近くイランに赴き、関係問題を協議する。
GailはまたEVA(ethyl vinyl acetate)を商品ポートフォリオに加えることを検討しており、この点については韓国のHANWHA Chemical Crop(HCC:韓華)及びExxon-Mobilと交渉を進めている。
それ自身では直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と高純度ポリエチレン(HDPE)の2種類のポリマーしか製造していないGailは、最近、Haldia Petrochemicals Limited (HPL)と年間4万トンのプライム・グレード・ポリエチレンを引き取る契約を結び、石油化学領域における積極戦略に転じた。
Gail筋によると、既に試験的にTitanからLDPE2トンを輸入した同社は、北部と西部の10カ所の顧客に試験供給し、一般アプリケーションとヘビー・デューティー・アプリケーションの双方に耐えることを確認したと言う。