SEAnews 2003-02-07 ArtNo.30570

【ニューデリー】デンマークを拠点にする年商35億米ドルの香料・食品原料会社、Daniscoは、ハリヤナ州Sohnaの既存工場に研究開発(R&D)業務を手がけるワールド・クラスのアプリケーション・ラボラトリーを増設している。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが2月3／5日報じたところによると、インドに進出して2年以上になるDanisco Indiaの営業額は年率50％以上の成長を遂げており、同社はまた工場の製造能力を2倍に拡大する方針を決めた。
このほどインドを訪れたデンマークのFrederik皇太子とBendt Bendtsen副首相の立ち会いの下、研究所と新工場の起工式が催された。Danisco IndiaのNeil Prasad重役(MD)によると、Danisco Indiaは1999年にDaniscoとホテル事業家Shiv Jatia氏の74：26の合弁事業として設立されたが、今ではDaniscoが100％出資している。Danisco Indiaは250社以上の顧客を擁し、地元大手Hindustan Lever (HLL)の他、Britannia、Coca-Cola、Nestle等、域内に進出した国際メジャーが含まれる。同社はこれまでに1000万米ドル以上をインドに投資して来たが、向こう5年間にさらに1000万米ドル以上を投じ、インドを中東／南アジア地域の製造ハブにする計画だ。この内200万～300万米ドルは研究開発(R&D)施設に投じられる。目下年間200万トンの様々な食品原料を製造しており、間もなく同生産量は300万トンに拡張される。
業界の推定によれば、インドの濃縮フレーバー(flavour concentrate)市場は200クロー(US$4136万)と見積もられ、年率7－8％の成長を遂げていると言う。