2003-02-05 ArtNo.30556
◆HCLテック、ハイエンド・ソフトウェア・ビジネスの比重軽減
【ニューデリー】Shiv Nadar氏に率いられるHCL Technologies Ltd(HTL)は、世界的なテクノロジー産業不況の影響を最小限にとどめるため、顧客ポートフォリオに再編を加え、ハイエンド・ソフトウェア業務偏重改善を図っている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月1日報じたところによると、HTLのS L Narayanan副社長は同紙に以上の消息を語った。それによると、これまで同社はエンジニアリング・サービスのようなハイエンドなソフトウェア開発事業に照準を合わせて来たが、景気後退で顧客がハイエンド・テクノロジー業務を縮小したことから、同社も戦略を転換、今やアプリケーション開発や保守等の領域へのエクスポージャーを拡大している。1年乃至1年半前には、テクノロジー・サービスが同社ビジネスの66%を占めていたが、今では49%に縮小している。
こうした戦略の一環として、顧客84社に対するサービスを削減、もしくは完全にストップした。目下、奉仕する356社の顧客には、フォーチュン500企業39社も含まれている。マージナル・プレーヤーやスタート・アップ企業、あるいは半導体関連企業に対するサービスを削減する一方、企業買収や提携を通じ、アプリケーション・サービスやロー・エンド・ソフトウェア・サービスの比重を拡大している。
今会計年度第2四半期の組織的ビジネスの売上げは1.5%増の324.4クローにとどまったが、非組織的ビジネスのそれは14%の増加を見た。
2002年12月期第3四半期には、テクノロジー・デベロプメント・サービスの売上げが全体の31%、ソフトウェア・プロダクツ・エンジニアリング・サービスのそれが同18%、ネットワーキング・サービスのそれが同8%、アプリケーション・サービスのそれが同37%、情報技術(IT)対応サービスのそれが同6%をそれぞれ占めたと言う。
ちなみに外国機関投資家のHTLへの投資は、第2四半期の4.27%から第3四半期の3.39%に縮小した。
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