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2003-01-31 ArtNo.30549
◆ケララ州ビール市場、2新工場の稼働で競争白熱
【バンガロール】ケララ州のビール市場は、新たに2つのビール工場が間もなく操業を開始することから今年の夏は、各社の販売競争が白熱する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月30日報じたところによると、近く稼働する予定の工場は、Millennium AlcoBev LtdのPalakkad工場とShaw WallaceがKochi近郊Aluvaに設けたMalabar Breweriesで、これらだけで月間約20万ケースの製造能力が追加される。業界筋によると、これは中程度の消費量のケララ州にとっては、大幅な拡張といえる。
地元最大のビール会社United Breweries(UB)と英系ビール会社Scottish and Newcastle(S&N)の合弁に成るMillennium AlcoBevの当初月間製造能力は7万5000ケース、これに対してShaw Wallaceのそれは12万5000ケース。タミールナド州Chennai拠点のEmpee Groupが建設していた工場を昨年買収したMillennium AlcoBevは、同工場でZingaroやSandpiper等のブランドの製造を手がける。Shaw WallaceのMalabar Breweriesは、Royal Challenge Premium Lager、Rosy Pelican、Haywards Lager、Haywards 5000等のブランドを市場に投入する。
ケララ州にはこれ以前からUBグループ傘下のビール会社2社が存在し、同グループは年間400万ケースと見積もられるケララ州ビール市場の90%以上のシェアを握っている。国内で製造された外国ブランドの低価格なアルコール飲料が最近普及しているものの、ケララ州におけるビールの消費量に比べれば、見劣りがする。ケララ州における1人当たりのアルコール飲料消費量は、全国のトップで、業界筋によるとケララ州におけるビール消費の見通しは明るい。
ケララ州はラガー・ビール(lager:アルコール含有量が中程度。aleより弱くporterより強い)の主要な消費地で、他の大部分の州ではより強いビールが好まれている。これは主にケララ州政府が6%を越えるアルコールを含有するビールの販売を禁止しているためだが、ビール業界は同規則の撤廃を州政府に求めていると言う。
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