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2003-01-31 ArtNo.30539
◆キャブレターのミクニ、一部R&D業務をチェンナイに移転
【チェンナイ】独立系自動車部品メーカーのミクニは、研究開発(R&D)業務の一部をタミールナド州Chennaiに移転する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月29日報じたところによると、これまでミクニと提携関係を築いてきた地元企業Ucal Fuel Systems Ltd(UFSL)は、チェンナイ市内のAmbattur工業区に20クロー(US$414万)を投じてR&D施設を設ける。
キャブレター、燃料システム関連の各種コンポーネント、吸気バルブ等の製造を手がけるUFSLのK. Jayakar副会長兼MDによると、R&Dセンターでは、1)“地元の環境にマッチした部品の改造・開発”、2)“UFSL/ミクニ双方により製造される部品の研究開発”、3)“ミクニにより専ら製造される製品の研究開発”の3方面の業務が手がけられ、UFSLの新たな恒常的収入源になる見通しだ。
プロジェクトは、次期会計年度から着手され、約18ヶ月で完成する。プロジェクト・コストは全額内部資金で賄われる。ミクニはチェンナイに専門家を1人駐在させ、同プロジェクトに技術面の支援を提供する。UFSLは先端的ロボット工学も導入する計画で、センターでは、先端技術を応用したある種の部品の製造も手がけられる。
同プロジェクトによりUFSLはミクニから先端技術を吸収でき、またライバル企業がこの種の技術を手に入れるのを阻止することもできる。ミクニはUFSLが行ったR&D活動に対し、プロジェクトごとに定められた異なるレートの料金を支払う。ちなみにミクニは現在、日本と中国にR&Dセンターを設けている。
UFSLの今年初9ヶ月(2002/4-12)の純益は前年同期の9.9クローから23.06クロー(US$477万)に拡大、昨年通年の純益16.25クローを42%上回った。売上げも前年同期の12.8クローから160.69クロー(US$1255万)にジャンプした。また同期間の金利支払いは5.10クローから1.71クロー(US$35万)に縮小した。
こうした好業績の主因は、メイン顧客Hero Honda、Bajaj、TVS Motorのビジネスが何れも好調な成長を見たためと言う。
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