SEAnews 1995-09-07 ArtNo.3053

【シンガポール】市場調査会社データクウェストの報告によれば、米系ＡＳＴコンピュータのシンガポールにおける今年第2四半期のコンピュータ販売台数は昨年同期比320％増加、昨年同期の市場シェア14位から一気に4位に浮上した。
ＡＳＴシンガポールのSam Ghebranious所長(GM)によると、昨年7月に同氏がＧＭに就任以来納期の短縮と競争力有る価格設定に務め、また公共部門と企業顧客をターゲットとした積極的な販売戦略を採用してきた。その結果、シンガポール国立大学(NUS)に対するペンティアムＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)1500台の納入を初めとして、ナンヤン・ポリテクニック、国防省、内国税局、シェル等からも少なからぬ大型契約を獲得した。今日公共部門と企業顧客に対する売上が同社の営業額の95％を占め、現在も公共部門と民間部門の2つの大型入札に照準を合わせている。来年はサーバー売上の50％増とノートブックＰＣ売上の30％増を目指す。またホームマーケットの開拓を目指して近くホームＰＣの大幅な価格改訂も予定、これにより来年6月までにシンガポールにおける市場シェア・トップ・スリー入りを目指すと言う。ＡＳＴは今年2月に40.25％のシェアを韓国のサムスンに売却、これにより2億5000万米ドルのキャッシュを手に入れるとともに、ＰＣ部品のソースを確保している。ちなみにシンガポールＰＣ市場のトップ・スリーはコンパック、ＩＰＣ、エイサーの順となっている。(ST:9/6)