SEAnews 2003-01-29 ArtNo.30528

【ムンバイ】債権金融機関により売りに出された国内第3の銅会社Swil Ltdの権益入札が停頓したことから、Birlaグループ傘下のIndo Gulfは、同買収レースから手を引き、Hindustan Copper Ltd(HCL)政府持分の買収一本に照準を合わせる方針だ。
エコノミック・タイムズが1月25日報じたところによると、SWILの61％の権益を握る金融機関は昨年8月に内51％の権益を売りに出し、AV Birlaグループは、地元のSterlite Industries Ltdやロンドン拠点の国際金属商社Metdist Group of Companiesとともに入札意向書(EOI)を提出していた。
Birlaグループはコメントを控えているが、最近の国際銅価格の軟化やオーストラリアにおける銅鉱山買収が、Birlaグループの方針に影響したものと見られる。ロンドン金属取引所(LME)におけるトン当たり銅価格は1670米ドルに下降、需要が短期間に回復する見通しはない。
先週金曜オーストラリアの銅鉱山を235クロー(US$4756万)で買収する計画を発表したBirlaグループの幹部は「HCLは同社に残された唯一のオプション」と語ったと言う。