【ハイデラバード】インドの今年通年の食用油と脂肪種子の輸入額は1万2000クロー(US$24.81億)に達する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月25日報じたところによると、インドは年間400万トン余りの食用油を輸入、また600万~700万トンの植物油を国内生産している。
しかし食用油の輸入量と国内生産量の合計を国民1人当たりに換算すると、10~12キロに過ぎず、世界平均の17キロを下回り、先進国の1人当たり約40キロには遠く及ばない。また脂肪種子の1ha当たりの収量は1トンに満たず、世界平均の1.5トンを大きく下回る。生産性の低さは、痩せた土壌、降雨/湿気不足、病害虫の被害、低品質な種等の要因による。
専門家によると、技術の向上と高品質な品種の栽培により、脂肪種子の年間生産量は現在の2100万トンから3000万トンに、100~200%拡大できる。
インド脂肪種子研究協会(ISOR:Indian Society of Oilseeds Research)は、アンドラプラデシュ州ハイデラバードのAcharya N.G. Ranga Agricultural Universityにおいて、『植物油の自給自足実現のための脂肪種子ストレス・マネージメント(Stress management in oilseeds for attaining self-reliance in vegetable oils)』と題するセミナーを、3日間にわたり開催する。同セミナーには、全国の研究機関や州政府の代表約500人が出席、脂肪種子/植物油に関わる様々な問題を討議すると言う。