2003-01-27 ArtNo.30517
◆Shasun Chemicals、製剤ビジネスに進出
【チェンナイ】Shasun Chemicals & Drugs(SCD)は、既存のバルク薬品ビジネスを補完する狙いから、製剤(formulations)ビジネスに進出、錠剤を製造する計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月25日報じたところによると、SCDのS. Vimal Kumar財務担当取締役はこのほど以上の計画を明らかにした。それによると、SCDは鎮痛剤イブプロフェン(ibuprofen)バルク薬品の世界最大規模の生産者として知られ、年間3600トンの製造能力を有するが、製剤ビジネスは初めての試み。
インドと米国におけるバルク・イブプロフェンの売上げが、SCD営業額の56%を占める。錠剤製造施設は米国食品薬品局(FDA:Food and Drug Administration)の基準を満たすものになり、必要投資額は約20クロー(US$414万)と見積もられる。当面は、バルク薬品ビジネスの付加価値サービスとして錠剤の製造のみを手がける。錠剤製造はあくまでもバルク薬品ビジネスを補完するもので、スタンド・アローン・プロジェクトではない。錠剤製造施設は既存のバルク薬品製造施設が存在するポンディシェリーに設けられる。
新製造施設が2004年3月までに完成すれば、低開発のバックワード地域におけるプロジェクトとして税制優待を受けられる。
SCDの資本支出は、向こう2年間に2002年3月時点の135クロー(US$2792万)からほぼ2倍に拡大する見通しで、錠剤製造施設の他、研究開発(R&D)ビジネスに積極的に投資され、既存バルク薬品製造施設も拡張されると言う。
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