【ニューデリー】過去3週間以上にわたり北部諸州が寒気に襲われ、濃霧も発生していることから、ラビ(rabi:春先収穫作物)の豊作は望み薄になった。
ビジネス・スタンダードが1月22日報じたところによると、霜害に弱い豆類、脂肪種子、野菜の被害は回避できないものと見られる。しかしラビの収量は、昨年の9980万トンとほぼ同レベルを維持、干害により前年を2080万トン下回る9100万トンにとどまったカリフ(kharif初冬収穫作物)の収量を依然として僅かに上回る見通しだ。
インド農業研究委員会(ICAR:Indian Council of Agricultural Research)のMangla Rai理事長(director-general)によると、作物の被害状況はフィールド調査を通じて点検しており、悪天候が今後4、5日持続するようなら、ICARは、応急措置を採用するよう提案する。場合によってはヒマワリ、緑豆(green gram)、毛蔓小豆(ケツルアズキblack gram)等を再播種すると言う。