2003-01-24 ArtNo.30498
◆Tata Chem、Hind Lever Chemicals買収提案
【ムンバイ】Tata Chemicals Ltd(TCL)は、既存ビジネスの成長の潜在性を追究する狙いからHind Lever Chemicals Ltd. (HLCL)の買収を提案した。
エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが1月22/23日、TCLのステートメントを引用し報じたところによると、合併案は両社の取締役会に提出された。両社取締役会が方針を決定後、正式な発表が行われる。HLCLの300人の従業員は全員TCLへの移籍を認められる。
年商1285クロー(US$2.657億)のHLCLは燐酸二アンモニウム(DAP)、窒素燐酸カリ(NPK)混合肥料、単濃度リン酸化肥料(SSP:single super phosphate)の製造を手がけ、SSPの90%はHindustan Lever Ltd(HLL)の洗剤部門が消費している。
これに対してTCLは目下、肥料(尿素・アンモニア/NPK/DAP)、ソーダ灰、塩、ファインケミカル業務を手がけている。
TCLのステートメントは、「これは既存業務の関連領域におけるビジネス機会を探る戦略に沿ったもので、肥料ビジネスはTCLの中核ビジネスの1つ」と指摘している。
HLLのステートメントによると、HLCL取締役会は24日に会議を催し、合併問題を討議、株式のスワップ比率等の詳細を詰める。バリュアーは既にデュー・ディリジェンスを終え、合併方式等に関して報告書を作成している。24日の会議ではバリュアーの意見も聴取される。
インディアン・エクスプレスによると、HLCLの株主はその保持するHCL株1に対してTCLの2.5~3株を手にすることになりそうだ。現在HLCLの60%のシェアを握るHLLの持分は10%以下にダウン、またタタ一族のTCL持分も現在の約30%から20%前後に縮小する見通しと言う。
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