2003-01-22 ArtNo.30488
◆CR業界、“鋼板消費者フォーラム”組織しHR鋼値上げに抵抗
【ニューデリー】一次鉄鋼製造業界の相次ぐ値上げで苦境に立たされた下流部門の冷間圧延鋼メーカーは、“鋼板消費者フォーラム(FFSPC:Forum of Flat Steel Products Consumers)”を組織、攻勢に転じる構えだ。
エコノミック・タイムズが1月19日報じたところによると、FFSPCには冷間圧延鋼製造業者協会(CRSMA:Cold Rolled Steel Manufacturers Association)の他、自動車、鋼管、自転車、家具業界等が参加する。
HRコイルのトン当たり価格は昨年3月の1万1500ルピーから今年1月の1万7000ルピーに45%上昇した。しかしこの間に条鋼のトン当たり価格は12%上昇したにとどまった。HRコイルの値上がりで、亜鉛メッキ鋼板、HRシート、HRプレートの国内消費は昨年4-11月の間に各27%、15%、6%の落ち込みを見た。
CRSMA筋によると、HRコイル業界は、値上げは国際市場の動向に倣ったものとしているが、実際には、外国貿易総局(DGFT:Directorate General of Foreign Trade)の通達により品質規制やフロア価格制が敷かれ、HRコイルの輸入が制限されているため、HRコイル業界は思い通りに値上げを行うことができるのだと言う。
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