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1995-09-07 ArtNo.3048
◆＜星＞経済競争力、昨年に続き世界第２位
【シンガポール】スイスの民間経済調査機関、国際経営開発研究所(IMD)と世界経済フォーラム(WEF)が5日発表した95年版「世界経済競争力報告」(WCR)でシンガポールは昨年に続き米国に次いで2位の座を維持した。
一昨年(93年)まで8年連続トップの座を占めてきた日本は今回は香港にも追い越され、昨年の3位から4位に後退した。同報告によると、米国とシンガポールは1、2位の座を維持しただけでなく、3位以下との差を広げつつある。シンガポールは資源を有せぬにも関わらず有能な国民と、政府の重商政策により「経済の奇跡」を実現、途上国の模範となっている。シンガポールの順位を分野別に見ると、国民1位(1)、財政1位(2)、政府1位(1)、国内経済2位(2)、国際化2位(2)、マネージメント5位(7)、科学技術10位(8)、インフラ12位(16)(括弧内は昨年の順位)となっており、輸入エネルギーに大きく依存するシンガポールにとってインフラは最大の弱点と指摘されている。
一方、両機関が世界の企業幹部に自国の将来の経済競争力に関する見通しを問うたところ、シンガポールの企業幹部はシンガポールを1位にランクしたのに対して、米国の企業幹部は米国を8位にランク。日本の企業幹部は93年は4位、94年は17位に日本をランクしていたが、今年はさらに27位にその見通しを下方修正している。(ST,BT,LZ:9/6)
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