2003-01-20 ArtNo.30474
◆マ州国民会議派、Sushilkumar Shinde氏を次期首席大臣候補に
【ムンバイ】マハラシュトラ州国民会議派の州議会議員(Congress Legislature Party)は16日の会議で、国民会議派のベテラン・リーダー、Sushilkumar Shinde氏を満場一致で次期首席大臣候補に選び、3日間にわたる政治劇に幕を下ろした。
インディアン・エクスプレスが1月17日報じたところによると、国民会議派全国委員会(AICC:All India Congress Committee)のメンバー3人の立ち会いの下に催されたこの日の会議で、Vilasrao Deshmukh首席大臣は退任、Shinde氏が首席大臣のポストを引き継ぐことが決まった。マハラシュトラ州西部Sholapur区選出の国会議員Shinde氏は、この日の会議の席上、Deshmukh首席大臣とマハラシュトラ州国民会議派のGovindrao Adik議長により首席大臣候補に推薦された。
民主戦線(DF:Democratic Front)も先週金曜の会議でShinde氏を正式に新党首に選出した。
Sonia Gandhi総裁が、マハラシュトラ州の新首席大臣としてShinde氏に白羽の矢を立てたのは、Shinde氏が、与党インド人民党(BJP)のヒンドゥトゥヴァ(Hindutva:ヒンドゥー民族主義)及びモディトゥヴァ(Moditva:最近州議会選挙に大勝したグジャラート州のModi首席大臣ヒンドゥー主義)攻勢に対抗し、世俗主義と社会再建を標榜する国民会議派の旗手を務めることを期待したものと見られる。
また289人の州議会において55人の議席を有するNationalist Congress Party (NCP)がShinde氏の支持に回ったことで、大勢は決まった。NCPのリーダー、Vijaysinh Mohite-Patil氏はShinde氏が同じSholapur区選出であること、また同州の支配的部族マーラタ社会から歓呼される存在でもないことを理由に、Shinde氏の次期首席大臣就任阻止を図ったようだが、さしたる影響力を発揮することはできなかった。Mohite-Patil氏はShinde氏が、それ自身の政治的将来に驚異を及ぼすと判断したものと見られる。
一方、Deshmukh首席大臣は、Mohammed Faizal州知事に辞表を提出することになる。Deshmukh首席大臣は、目立った業績を上げられなかった上、財政悪化、取り分け最近の債権回復裁判所(DRT:debt recovery tribunal)による差し押さえ命令の責任を問われたものと見られ、またNCPのSharad Pawar最高指導者との親密な関係も災いしたようだ。
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