2003-01-20 ArtNo.30464
◆Bhilai Steel Plant、対中輸出に注力
【コルカタ】Steel Authority of India Ltd(SAIL)傘下スチール・プラントの中で昨年唯一黒字を計上したBhilai Steel Plant(BSP)は、今や中国を宝島と見なし、対中輸出に力を入れている。
ザ・ヒンドゥーが1月17日報じたところによると、BSPは過去数年、レール製造にほとんど100%依存、他のビジネスは何れも赤字経営に陥っていたが、昨年9月から輸出市場として中国が急浮上し、こうした状況に変化が生じた。
昨年の600クロー(US$1.24億)を越える利益に、鋼板ビジネスが80クロー(US$1654万)ほど貢献した。鋼板は1990年代初期から90年代半ばまで、同プラントの利益の主要部分を稼いで来たが、その後価格が急落、鋼板ビジネスは赤字経営に陥った。しかしSAILが米国への過度な依存を是正するため、新市場の開拓に乗り出す中、中国が鋼板の潜在的成長市場として注目されるようになった。中国はこれまで鉄鋼輸出国と目されて来たが、今や輸出国以上に鉄鋼輸入国と見なされるようになった。
加えて鋼板の輸出価格が上昇に転じたことから、BSPは鋼板製造に力を集中、一層の利益を上げる狙いから仕上げラインへの自動計測器の導入等、設備の近代化も検討している。最近、BSPを訪れたSAILのV. S. Jain会長も一層の投資を行う必要があることを確認した。
今会計年度当初9ヶ月間にSAILの輸出は26%の成長を見た。同社は昨年は通年で55万トンの鉄鋼製品を輸出したが、今年の輸出はこれまでに既に50万トンを越えていると言う。
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