【コルカタ】条鋼市場のリーダー、Steel Authority of India (SAIL)は1月11日、軽・中量建設用鋼材等、条鋼価格をトン当たり200~400ルピー引き上げた。
エコノミック・タイムズが1月13日伝えたところによると、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)とVisakhapatnam Steel Plant (VSP)は観望姿勢をとっている。
専ら条鋼の生産を手がけるキー・プレーヤー、VSPは、1月末にその価格に見直しを加え、値上げの可否を決定する可能性がある。
SAILは、Tiscoや他の鉄鋼メーカーとともに、元日に条鋼をトン当たり200~400ルピー、鋼板を同500~700ルピー値上げしたばかり。
SAIL筋によると、このところ耐蝕加工製品、TMTバー、その他の軽・中量建設用鋼材の需要が急増、供給不足が生じていた。今回の値上げはまた国際価格と国内価格のミス・マッチを埋めるのが狙いの1つで、過去数週間、条鋼の国際価格はトン当たり15~20米ドル上昇していた。この他、船舶解体活動が減少し、スクラップの供給が逼迫する中、海綿鉄が値上がり、インプット・コストも上昇していたと言う。