【ティルヴァナンタプラム】Steel Industrials Kerala Ltd (Silk)は外国投資促進局(FIPB:Foreign Investment Promotion Board)が中国からの外国直接投資(FDI)に対する判断を保留しているにも関わらず、湖南林(当て字、林の右におおざとへん)州電力国際発展公司(HCIDC:Hunan Chenzhou Electric International Development Corporation)と合弁会社“Sino Indian Turbine Manufacturing Co(SITMC)”を設立、発電用タービンを製造する総額290万米ドルの合弁協定に調印した。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが1月7日報じたところによると、仮に中央政府の承認が得られるならSITMCはインドと中国間の初の水力発電用タービン製造合弁事業になる。しかし外務省と大蔵省は中国が総合的なFDI政策を発表するまで、中国からのFDIプロジェクトの認可手続きを全て棚上げする方針を決めている。
HCDICのTan Xiang Ling重役(GM)は、記者会見の席上、合弁会社への出資率はHCDICが70%、SILKが30%で、HCDICは200万米ドルを投資すると語った。Tan Xiang Ling氏に率いられる総勢6人のHCDIC代表団はケララ州KozhikodeのSILK本社を訪れ、合弁事業の技術的問題等を協議した。
SILKは用地とChertala工場の設備・機械を拠出、出資に当てる。SILKのT C Khalid重役(MD)は1年内に操業を開始することに自信を表明した。
同合弁プロジェクトはケララ州政権を左派民主連盟(LDF:Left Democratic Front)が握っていた時代に、インド共産党マルクス主義派(CPI/M)のPinarayi Vijayan書記長が中心になって発起したもので、民間パートナー2社には何れも中国企業が選ばれた。しかし今やこのことが足枷になり、プロジェクトに対する様々な異論が生じていると言う。