SEAnews 2003-01-08 ArtNo.30394

【ムンバイ】回転率の早い消費財、いわゆるＦＭＣＧ(fast-moving consumer goods)部門の売上げは、2002年10月には3.2％の落ち込みを見たが、翌11月には過去19ヶ月以来最高の4.45％の成長を記録した。しかし大手3社－Hindustan Lever／Colgate／Nirma－の売上げは下降した。
ビジネス・スタンダードが1月3日、市場調査会社ORG-Margのレポートを引用し報じたところによると、ＦＭＣＧ部門の11月の成長は食品、取り分けチョコレート、ミルク、厨房製品により牽引された。中でもNestle Indiaは、チョコレートとマギー・ヌードルの好調な売れ行きに支えられ、16.6％と、抜群の成長をマーク、製菓大手、Cadbury Indiaは13.4％、調理油メーカー、Marico Industriesは14.3％、食品メジャー、Dabur Indiaは4.8％、国内最大のビスケット会社Britannia Industriesは6.1％の成長を記録した。しかし国内最大のＦＭＣＧ会社Hindustan Leverの売上げは10月の－3.7％に続き、11月も3.7％の下降を見た。オーラルケア・メジャー、Colgate-Palmolive, Indiaの売上げは10月の－2.8％を上回る4.8％の落ち込みを記録、石鹸、洗剤メーカー、Nirmaのそれも3.4％ダウンした。
品目別成長率を見ると、ビスケットは13.1％、ＦＭＣＧ部門最大の石鹸は1.6％、洗剤は4.6％、シャンプーは1％、スキン・ケア製品は14％、それぞれ成長したが、歯磨きの売上げは6.6％の下降を見た。少なからぬ部門が成長を見たが、新参者や小規模なニッチ・プレーヤーが、成長をリード、例えば南部拠点のCavinKareは19％の伸びを記録、Jyoti Laboratories、CavinKare、Himalaya等もホーム、パーソナル・プロダクツ領域におけるプレゼンスを強化した。