1995-09-06 ArtNo.3039
◆<馬>セメント会社12社の免許取り消しも:通産相
【クアラルンプル】マレーシア政府はフル操業を行っていないセメント会社12社のライセンスを取り消す可能性を検討している。
ラフィダ通産相が4日に催されたパハン・セメントの借款契約調印式の席上語ったところによると、これらの企業は何故プロジェクトを完全に実行しないのか釈明を求められる。現在クリンカー製造2件、ホワイト・セメント製造1件を含む22件のセメント製造ライセンスが発行されているが、完全操業しているのは10社のみである。この他、8社が合計800万トンの設備拡張を認められている。高額な投資コストがプロジェクト遅延の理由として指摘されているが、10%の製品値上げや税制優遇措置により、同負担は軽減されたはずで有る。年産150万トンの製造能力を確保するコストは新築の場合9億5000万Mドル、既存設備の拡張の場合7億5000万Mドルと見積もられている。国内需要は94年の991万トンから95年の1150万トンに拡大、これに対して製造能力は94年の998万トンから95年の1202万トンに拡大が見込まれている。しかし実際の製造能力は1113万トンにとどまり、37万トンの供給不足が生じる見通しだ。既に国内取引消費者事務省は8月1日より各州の月間セメント流通割り当て量を作成していると言う。(MBT:9/5)
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